
こんばんは、横浜の無料結婚相談所ラッキーエンジェルです。
人の名前やものの名前をパッと思い出すことができないとき「年とったから?」と考えることは多いです。
確かに、脳の大脳皮質の中に1000億個あると言われる脳の神経細胞(ニューロン)は日々死滅していきます。1日に10万~20万個ずつ死滅しているというので心配にもなりますよね。
記憶に関する心理学の実験では60代までなら一時的に記憶できる能力は20代とほとんど変わらないということが分かってきています。
記憶したことをその時々の必要に応じて思い出すという能力が衰えてくるということはあるものの、記憶したものを見て思い出す能力はそれほど変わらないという結果も出ています。
つまりは単純に年齢のせいで思い出せないということではないのですね。
そして記憶は常に正しく思い出されているわけでもなく、自分自身でも気づかないような偏見が反英されていることもあり、心理的な要素も大きく影響しています。
記憶には
「感覚記憶」
「短期記憶」
「長期記憶」
という3つのシステムがあります。
目や耳、鼻などの感覚器官でとらえた外部刺激を、約1秒間保っておくのが感覚記憶です。
その際には「パターン認知」という処理が行われ、例えば「ベンツだ」と思うなどは自分の記憶のパターン情報に結びつけ、重要な情報だと判断されたものだけが短期記憶に送られます。
短期記憶に送られた情報は記憶量も時間も長くなりますが、それでもせいぜい数十秒です。
この間に繰り返し唱えたり、語呂合わせをすると記憶は定着しやすくなります。
こうして強化された記憶の一部が長期記憶に送られて「記憶」として保存されることになります。
長期記憶は2種類に分けられます。
1つは言葉では記憶されないけれども行動にはできること。
例えば自転車にのるときにいちいち「まずハンドルをにぎって、ペダルに足をおいて・・・」などと考えなくても自転車に乗れますよね。
2つめは言葉によって記憶されるものを「宣言的記憶」を言います。
宣言的記憶は「自転車とは2輪の乗り物である」といった知識としての記憶を表す「意味記憶」と、
自転車を見ると子供時代に練習した体験を思い出す「エピソード記憶」に分類され、
もし初対面の相手に自分を覚えていて欲しいと思ったときには面白い話をするなどして「エピソード記憶」を相手に残すと覚えていてもらえることになります。
こうしてせっかく覚えたのになぜ忘れてしまうのか・・・。
記憶は情報を覚える「記銘」、
保存する「保持」、
思い出す「想起」、
の3つのプロセスから成り立っています。
何かを思い出そうとするときに「記銘」の段階で実は部分的にしか覚えていないかもしれない。
年月が経ってしまい「保持」していたものがあいまいになることもある。
「想起」しようとしてもうまく検索ができない。
ということで結果「忘れる」となります。
記憶したものを忘れずにいるためには、図や絵をかいて視覚化したり、情報を順序立てて意味を持たせてみたりすると良いようです。
年を取ることで低下しがちなのは「保持」の年月はどうしても仕方ありませんが、その分経験による「パターン認知」はしやすくなるハズなので、年のせいにではなく記憶するための努力、そして思い出しやすいように記憶するということで記憶の低下は防げるということになるようです。
